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医療大麻の真実。在宅ホスピスケアにて末期ガンの疼痛管理に寄り添う。

カート・ハーン 15/01/2021 0 comments
本日より、MM411ブログ「MM411 JAPAN DAILY DOSE」がスタートいたします。大麻草によって救われた方々のペイシェント・ストーリーやDr.インタビュー、アメリカ在住のMM411ライターによる最新の医療大麻情報など、様々なトピックをお届けしてまいります。大麻草が「人を助け、人を癒し、変化をもたらす」という真実を、より身近に、多くの皆さまに感じていただけますように。

Elderly female hand holding hand of young caregiver at nursing home

最後まで母との時間を与えてくれた – 大麻草に感謝を込めて。

私の88歳の母が末期ガンと診断された時、母は自宅に戻り、在宅ホスピスケアのもと死期を迎えたいと言いました。母が住んでいたのは、医療大麻が合法なアメリカのネバダ州でした。

アメリカでは、ホスピスケアを選択した場合、家族にはホスピス専門医、オピオイドやその他処方薬、投薬記録の日記帳が割り当てられます。母親という大切な人が痛みに苦しむ姿をみなくてはいけない、そしてオピオイドを投与するかどうかの判断をするのは他でもない私であり、それは胸が潰される程の辛く重い責任でした。

母が在宅療養に入る前に、ホスピス専門医が自宅を訪問し、使用する薬の種類や投与方法、特にオピオイドに関しては詳細な説明があり、本人の痛みに応じて投与するようにと指導を受けました。その際、たまたまテーブルの上には私が読んでいた医療大麻の本があり、医師はその本に目を止め、母に医療大麻を提供することを検討しても良いと言ってくれました。

私はすぐさま、母に医療大麻を試してみないかと尋ね、母から承諾を得てディスペンサリー(医療大麻販売店)を訪れ、THC:CBD比率が1:1の大麻オイルを購入しました。

私は毎日、母の痛みの程度を確認しながら、大麻オイルとオピオイド以外の薬を投与し続けました。オピオイドを投与するほどの痛みではなかったため、オピオイドを投与することはありませんでした。母は食欲も出はじめ、小さく切った大好きなスイカをよく食べ、家族や友人との時間を穏やかに過ごせるようになりました。また、妻が「こんにちは」と声をかけると満面の笑みを返してくれました。ですが日が経つにつれ、母の体力は衰え、長い時間眠りにつくことが多くなり、母との別れの時間が近づいていることを受け入れざるを得ませんでした。この世で過ごした最後の24時間、痛みに耐えられなくなった母に、私は初めてオピオイドを投与しました。母の意識はスッと遠のき、しばらくして母は安らかに逝きました。

その後医師が自宅を訪れ、投薬日記を確認し、医師は「こんなにオピオイドの投与量が少ないなんて、普通では考えられない。信じられない。」と驚き、私たちが大麻オイルを投与していたことを伝えると、末期ガン特有のとてつもない痛みが抑えられ、意識を保ち続けることができたのは、大麻オイルの効果であり、感謝すべきだと伝えられました。この時初めて、医療大麻がいかに、最後まで母を「私の知る母」でいさせてくれたのかを理解しました。自分が経験したことが奇跡的なことだとは思いもしませんでした。

母の死から1年後、今度は日本に暮らす妻の祖母が、末期の胃癌という悲劇を日本の医療制度の下で経験しましたが、アメリカとは状況が大きく違いました。最後まで意識を保ち、一緒の時間を過ごせた私の母とは違い、祖母はオピオイドを投与され続け、家族との意思疎通もままならず、人生の最後の数日間を過ごしました。

母と祖母の経験は、私と妻を突き動かし、日本でMM411を立ち上げるに至りました。これは、あくまで1つの体験談に過ぎませんが、私たちにとって、人生を大きく変えたストーリーです。願わくは、日本の方々にも医療大麻の可能性を知って頂きたい、そのお手伝いがしたい、その想いが私たちMM411の理念に繋がっています。

MM411 APAC 統括責任者。日本のカンナビノイド医学教育発展のため尽力する。アジア全域のグローバル日本企業への人材及び組織開発の教育研修設計に従事。また名門ベンチャーキャピタル投資顧問会社セコイアキャピタル日本顧問、日経機関投資家アンケートトップ業界アナリスト入賞。CNN出演。早稲田大学・スタンフォード大学ビジネススクール

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